年上王子様とのアリエナイ××②
ぷいっと反対を向く。
理恵ちゃんは祐くんのことが好きで。
クリスマスに告白をした事をあたしに教えてくれた。
いろんなことがあったけど
今はうまくいってるみたい。
でも..
「あたしの場合は・・そのなんて言うか・・」
理恵ちゃんが考えるような顔つきでぽつりと呟く。
「なんかさ、いまいちわからないんだよね」
「どういうこと?」
「なんか片思いの延長線上みたいな感じ」
片思いの延長?
理恵ちゃんの言葉にいまいち理解出来ないあたしはつい首を傾げてしまう。
「たまに思うんだ・・あいつ。本当にあたしのこと好きなのかなって」
「理恵・・ちゃん?」
「なんてね。ここでぐじぐじ言ったってどうにもならないんだけどさ」
少し困った顔をしてからあたし笑いかける。
両想いになったとしても
みんな悩みがあるんだよね。