年上王子様とのアリエナイ××②

「どうしたの?理恵ちゃん」


何だか元気のない理恵ちゃんが心配になる。


そして理恵ちゃんから出たのはとんでもない一言だった。


「あたしさ、祐太朗の事もう諦めようと思うんだよね」



ため息をついて


でも無理に明るくしようと笑顔で言う理恵ちゃん。


「どうしたの、何があったの」


そんな諦めるなんて・・


一体何があったの?


「あたしさ、ちょっと調子に乗ってたんだよね。
きっとクリスマスに告白して祐太朗から少しだけ時間くれみたいなこと言われてさ。
待ってたのよ、あいつがあたしに振り向いてくれるのを・・ずっと待ってた」

「理恵ちゃん・・」

「だけど。あいつの心の中はいつだってどんな時だって柚子しかいないのよ」


理恵..ちゃん?


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