年上王子様とのアリエナイ××②
ふとした疑問
「ただいま~っと」
スリッパに履き替えてリビングに向かう。
まだ翔さん帰っていないんだ。
部屋に直行して私服に着替える。
今からは主婦の時間。
朝早く干した洗濯物を取り込みに庭に出る。
空は雲ひとついない快晴で
暖かい風が優しく洗濯物を揺らしている。
それらを取り込むと同時に
ふんわり香る柔軟剤とお日様のいいにおいが鼻をくすぐる。
「うーん」
この瞬間が結構好きだったりするんだよね。
大好きな人に気持ちよく着てもらいたいっていうのもあるけど。
お洗濯物を一番最初に取り込んでいいにおいをかげるのは主婦の特権だと想う。
なんてこんなこと特権なんて言わないけどさ。
きれいに一枚一枚お洗濯物をたたみ終えて、
それぞれの場所にしまう。