年上王子様とのアリエナイ××②
すぐ前で女の人が踏み外して転げそうになったところを
必死で服を引っ張る。
辛うじて落ちることなく手すりに捕まってそれから
「あ、ありがとうございました!!」
女の人が思い切り頭を下げた。
間に合って本当に良かったよ..
「いえ!!大丈夫ですか?」
とっさに引っ張ってしまったけど、痛いとことなかったかな?
頭を上げた女の人は
・・うわ、すごい綺麗・・
「あの・・本当にありがとうございました!」
「あ、いえ、大丈夫ですから」
あたしも慌てて頭を下げる。
「それじゃあ」
そう言って階段を降りようとしたあたしに
「あのよければお礼させてください」
がしっと腕を掴んで言ってきた。
「あの、でも・・」
「ね、お願い、お礼をさせて?」