年上王子様とのアリエナイ××②
そのうるうるした瞳がすごい綺麗で
女の子なのにこっちまでドキドキしてしまって、
つい首を縦に振ってるあたしがいた。
「そうなんだ、好きな人に会いに来たんだ」
「はい、そうなんです」
さすがは東京。
田舎町にあるカフェとは比べものにならないくらいおしゃれ。
たくさんのお客さんが賑わっている中、一番端の席に座ったあたし達は
早速話に花を咲かせていた。
こういうところ、さすが女の子同士だって思う。
あたしの目の前で笑顔を見せてくれるのは高澤志保さん。
あたしとは3つ違いのお姉さんの大学生なんだって。
「やだ、敬語は使わないでよ、せっかくお友達になったんだし」
こうしてさっきからずっと敬語を使うのを禁止してる。
そういえば翔さんも
あたしに敬語使うなっていつも言ってるよね。