年上王子様とのアリエナイ××②
「へ?」
「知りたいからわざわざここまで入ったんだろ?」
「ち、違う!あたしはただ洗濯物を」
「洗濯物を口実にするんだ」
「ちょ、翔さん?」
ばさっ
ベッドに上がると同時にお布団の重なる音が聞こえて
それはゆっくりとじりじりとあたしの居場所をなくしていく。
縮まる距離と一緒に
ドキドキ高鳴る心臓。
まっすぐあたしを見つめる瞳は確実にあたしをとらえている。
そらしたくてもそらせない。
むしろもっともっと見つめていたい
「柚子観念したら?」
「翔さ・・」
「本当は知りたいんだろ?」
「あた、あたしは」
「柚子」