年上王子様とのアリエナイ××②




本当はわかってるくせに。


あたしが今どんなきもちで翔さんの体にしがみついているのか。


「ほら柚子」

「・・翔さん・・」


ますますドキドキする

緊張する。


「かわいいな」

翔さんがそう言ってパチンと下着を外したその時


ピピピピピ!!


携帯の音に慌てて体が離れる。


「残念」


翔さんはあっさりとあたしから離れて携帯を取った。


なに。


普通だったら「電話よりもお前がいい」とか言うものじゃないの!?


仕方なくベッドに座りなおして黙って翔さんの電話のやりとりを
黙って聞く。



「あ、あぁそろそろだろうと思ったよ」

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