年上王子様とのアリエナイ××②


ずっと考えてたんだ。


あたしが翔さんの為に何が出来るのか、

それをずっと考えて

悩んで

そして決めたの。


「あたしね、社長秘書になりたい」

「柚子?」

「想ったの、家だけじゃなく、会社でも翔さんのお手伝いをしたいって」


翔さんの傍で

一生生きていきたい。


「翔さん」


愛おしい人の名前を呼んで、それから精一杯背伸びをして
唇を合わせる。

「君には本当に参ったよ」


旦那様が呆れたように笑って

それから再びキスを落としてきた。


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