年上王子様とのアリエナイ××②
な、何を?なんて怖くてヒマもなくあたしの腕を引っ張って
テーブルの上にあたしを座らせる。
「翔さんお行儀悪いよ」
「いいんだよ、今だけ特別」
「特別なんて..そんな事」
「柚子は俺に帰ってきて欲しくなかったわけ?」
なんでいきなりそんな事言うの?
必死に首を左右に振る。
「でもあんな顔されてさ。俺は傷付いた」
「そんなつもりじゃなかったの、ただ」
「チョコレートのこと。そんなに秘密にしたかった?」
言われた事に素直に頷いた。
「ごめんなさい」
「やだ、許さない」
ぐっと近づく顔。
一つキスを落としてそれから
片手には何故かチョコレートの入ったボウル。
「お仕置きだよ、柚子」
そこに指を入れてたっぷりチョコレートを付けると
「ひゃっ!」
あたしの喉に塗りたくった。