年上王子様とのアリエナイ××②
翔さんの手配であたしたちはまたマンションに戻ってきた
。
ここには智香子さんもいるし、榊さん時々のぞきにくるっていってくれた。
智香子さんも、榊さんも今となってはあたしたちにとって家族みたいな存在だ。
「さってとあたしも学校に行く準備をしようっと」
学校に行く準備をして家を出る。
久しぶりに歩くこの道は新鮮で
最初の頃を思い出す。
本当にいろんなことがあったよな。
なんて思い出しながら学校へと歩きだした。
「おはよう~」
「おはよう!」
理恵ちゃんとは今年も同じクラスだったんだ。
教室にはいると理恵ちゃんの元に行く。
理恵ちゃんには全部話してある。
理恵ちゃんは
「あんたは偉いね」
ぽんっと頭を優しく撫でてくれた。
「普通だよ」
「普通だったら即決しないでしょ。
それに北原さんのことあんなに好きなあんたが
離ればなれになってもかまわないってほど」
「構わなくなんかないよ」