年上王子様とのアリエナイ××②
「柚子?」
「でもやっぱり家族だもん。いつかは認めてもらって仲直りしたい」
「そうだね」
笑いながら答えた理恵ちゃんにあたしも微笑み返したところでチャイムが鳴り響いた。
またねと別れて席に着くと同時に先生が入ってきた。
今日は白い清楚なスーツを着ていて
髪の毛はほんのり茶色に染まってる。
可愛らしくて年相応に見えない担任の先生は今年赴任してきたばかりの女の先生だ。
「おはよう、みんな」
先生の笑顔にあたしたちは緩みっぱなし。
だってとにかく可愛いんだもん。
「おはようございます~!」
先生が教卓につくと同時に委員長が号令をかけた。
それが終わると
「さてっと。今日の連絡事項だけれど・・」
先生が早速HRを始める。
「まず、今週から家庭訪問があります」
先生の声に一気に教室が騒ぐ。
「静かにね。それで出席番号順にお家に伺わせてもらうから、
お家の人に伝えてね」
「あのぉ・・なんで今時家庭訪問?」