年上王子様とのアリエナイ××②
「へぇ~それはまた新たな浮気の始まりだね~」
次の日
あたしの話を聞いた理恵ちゃんがにやにやしながらあたしを見る。
「なにそれ!!あたしがいつ浮気なんてしたのよ」
「あれ?祐太朗のところに行ったのはどこの誰だっけ?」
「あれは!!だからそういうわけではなくて・・」
「じゃあどういう意味なの?」
「それは・・」
なんて答えようか迷ってるあたしに
「ごめん・・」
理恵ちゃんが謝ってきた。
「理恵ちゃん?」
「あたしさ、焦ってるんだと思う」
「理恵ちゃん」
「バカみたいだよね。たかが恋愛にさ」
「そんなことない!」
「柚子・・」
「そんなこと・・ないよ」
そこまで口にしたときチャイムが鳴り響いた。
「ごめんね、柚子」
理恵ちゃんはもう一度謝ると自分の席に戻った。
「は~い、HR始めるわよ~」
と同時に教室のドアが開いて先生が入ってくる。
「起立、礼!おはようございます~!着席」
挨拶を終えて席に着くと
「昨日話した家庭訪問の件ですが、ここに日程表を張っておきます!
日にちの変更は出来ないのでよろしくね」