年上王子様とのアリエナイ××②


「へぇ~それはまた新たな浮気の始まりだね~」

次の日


あたしの話を聞いた理恵ちゃんがにやにやしながらあたしを見る。



「なにそれ!!あたしがいつ浮気なんてしたのよ」

「あれ?祐太朗のところに行ったのはどこの誰だっけ?」

「あれは!!だからそういうわけではなくて・・」

「じゃあどういう意味なの?」

「それは・・」


なんて答えようか迷ってるあたしに

「ごめん・・」

理恵ちゃんが謝ってきた。


「理恵ちゃん?」

「あたしさ、焦ってるんだと思う」

「理恵ちゃん」

「バカみたいだよね。たかが恋愛にさ」

「そんなことない!」

「柚子・・」

「そんなこと・・ないよ」


そこまで口にしたときチャイムが鳴り響いた。


「ごめんね、柚子」




理恵ちゃんはもう一度謝ると自分の席に戻った。


「は~い、HR始めるわよ~」

と同時に教室のドアが開いて先生が入ってくる。

「起立、礼!おはようございます~!着席」

挨拶を終えて席に着くと




「昨日話した家庭訪問の件ですが、ここに日程表を張っておきます!
日にちの変更は出来ないのでよろしくね」

< 48 / 239 >

この作品をシェア

pagetop