年上王子様とのアリエナイ××②
「ありがとうございました~」
またもやる気のあるのかないのか分からない声に送られながら、
あたしとその人はコンビニを後にした。
「近所なのか?」
同じスイーツのはいった袋をぶら下げて、あたしをのぞき込むその人。
「あ、はいまぁ」
まさか二日続けて連続で会うとは思わなかった。
そのシャーペンをくれた人は今日もメガネをしていて。
黒い、楕円形のフレームは小さい顔によく似合っている。
つり目にメガネをかけてる姿は目つきの悪い人に見えるけれど。
なんとなく、似合ってるように見えるのはあたしだけかな?
「そのデザート、最近でたものらしい」
突然そんな言葉を口にしてきた。
イメージ崩れまくりだよ?
「甘いものお好きなんですね」
ついぽろっと口に出してしまっただけなのに
「悪いか?オトコが甘いモノが好きで」
じろっと睨んでくる。