年上王子様とのアリエナイ××②


「一体どういうことなの?」


ぐんぐん上に上がるエレベーターの中。

最初に口を開いたのは智香子さんだった。


「どういうことって?」


質問の意味が分からなくてつい聞き返してしまうあたしに

大きくため息をついてからあたしに詰め寄る。



「大体ね!あんなオトコ近づけさせたらダメよ!」

「あんな男って・・」

「さっきの!図書館での件といいさっきのことといい。好きがありすぎよ!」




隙なんて・・あれ?



「智香子さん、何で図書館のこと知ってるんですか?」


「へ?」

「まさか智香子さん・・」


ジロッと睨むと一瞬怯んだ仕草を見せたけれど一つ咳払いをしてから


「とにかく!コレ以上変な仕事を増やさないで!ただでさえ大変な時期なのに・・」


ピシッと人差し指を向けた。




ずっと気になっていたことがあった。


今、ここで智香子さんに聞いてもいいか分からなかったけど

勇気を出して聞いてみる事にした。



「智香子さん、会社うまくいっていないんですか?」

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