年上王子様とのアリエナイ××②
「本当、あんた達朝からいちゃついてんのね」
朝学校についてすぐ、
理恵ちゃんに今朝のことを話すとやっぱりというかなんというか
あっさりと言われてしまった。
でもどうやら驚きはしない。
そりゃそうだよね。
理恵ちゃんはこの前智香子さん主催のパーティーで
初めて翔さんと会ったんだけど
あまりのあたしへの溺愛っぷりに若干引いてたもんな。
「まぁまぁ勝手にやってよ」
「もう理恵ちゃんこそ!いっつも佑くんと
ラブラブしながら送ってもらってるじゃん!」
「あたしはいいのよ!同じ年だし!」
「なんで理恵ちゃんがよくてあたしはダメなの?」
「だってあんた達いくつ離れてるのよ」
「・・10くらい?」
「でしょ?まぁ確かに北原さんから見たら
あんた危なっかしいし、
可愛いしいつでもポケットの中に入れて歩きたいんだろうけどさ」
なにそれ。
「なんかあたしペットみたいじゃない?」
「だってそうじゃん。本当に溺愛されてるのね~」
良かったじゃん、なんていいながらぽんぽんと肩をたたく理恵ちゃん。
なによ、人事だと思って。
「理恵ちゃんだって愛されてるじゃない」