年上王子様とのアリエナイ××②
「翔さん」
「俺には君の人生をもらったからその責任がある。それに」
「なに?」
「なりたいものがなくても大学には行くべきだよ」
・・なんで?
「そんなことしたってお金の無駄じゃ」
「無駄かどうかは過ごしてから決まる事だろ?
それに行った方がなりたいものの選択しも増える」
「翔さん」
「大丈夫だよ、君が心配するような事は何もないさ」
翔さんの言葉がすんなりあたしの心に入って来る。
翔さんがあたしの顎を持ってあたしと視線を合わせる。
顔を近づけて
唇が重なった。
と同時にさっきまでのモヤモヤしていた気持ちも
すーっとなくなっていく。
あぁなんでかな。
この人のキス一つでどうしてこんなに安心しちゃうんだろう。
「柚子、好きだよ」
「あたしも..」