勿忘草〜永遠に捧げる私の気持ち〜
「気をつけろよ」
と無愛想に言った裕
「うん…ごめん裕。なんか裕怒ってる?」
裕はなんか電車に乗りはじめた時からブラックオーラが出てた
「ねぇ?なんで怒ってんの?」
「別に紫苑に怒ってんじゃねえよ」
さっきからこっちを見てくれない裕にイラッっとした
「じゃぁ何でこっち見ないのよ!!」
早歩きで裕の前に立ち裕の顔をずっと見つめた
だけど一瞬だけ合った目は裕によってすぐに逸らされた
「ーっ…よ」
掠れた声で言った言葉は裕には聞こえなかったみたいで
「なんだよ」
って素っ気なく返された
「何よっ!!そうやって勝手に怒って!来たくなかったなら来る前から言ってよっ」
私のイライラは最高潮まで達した所で爆発した
「っ違う!!来たくなかったわけじゃない」
「じゃあ何よっ?」
「それは…」
裕は都合の悪そうな顔をして口ごもった
結局言えないんでしょっ!!
「もう裕なんて知らないっ!!」
私は裕の呼び止める腕を振り落として全力でその場から離れた