勿忘草〜永遠に捧げる私の気持ち〜
観覧車
二人向かい合って座った。
さすがに付き合って四年の俺達も密室で二人きりは気まずい
あぁ〜こぇーし気まずいし…
空気わりぃな。なんて考えてたら紫苑が口を開いた
「今日はありがとね。最初から最後まで私の我が儘聞いてもらっちゃって」
あぁ今日はいろいろあったな
始めからケンカするし、なんか不思議な男の連絡先もらうし
でも
「楽しかったな。またいつか二人で来よう」
そう…。いつかまた二人で来れる事を祈って
「うん…。また来れたら嬉しいな」
紫苑の表情が曇った
多分それは病気の事を気にしてんだろ
病気の事は今日くらい忘れろよ
「また絶対に来る。今はちょっと早いけど夏になったら海に行こう」
「秋になったら紅葉を見に行こう。冬になったら泊まり込みでスキー場に行こう」
「そんでまた春になったらここに来ような。いつまでたっても俺達は一緒だ」
何があっても俺が離さない
俺が紫苑を守るんだ