勿忘草〜永遠に捧げる私の気持ち〜
「紫苑…あんたがどれだけ裕君を想っているかは良く分かった
でもちょっと裕君がかわいそうよ」
「…どうして?」
紫苑はわからないと言った顔をしていた
「だって紫苑は裕君を幸せにできないって言ったじゃない?」
「うん…言ったよ。
でもそうでしょ…。私自分の身体だからわかるのよ
今私が起きたのも一時的なものよ
今度こそ別れの時が来るって」
「それでも紫苑…。あんたが裕の幸せ決める義務はないわ
裕君だって紫苑の大好きでいつも紫苑の事を気にかけていた
学校に行かないで紫苑に付きっ切りだった
でも紫苑を理由に留年したくなくてノートを見てずっと勉強頑張っていた
私が休ませなければ倒れるまで頑張っていたと思う」
「………」
「それに紫苑…あんただって裕君無しで幸せだった?毎日楽しかった?」
紫苑は涙を隠すように俯きながら
「幸せなわけないじゃん裕なしの毎日なんて楽しいわけないじゃん
私だって分かってた。こんなの裕の為じゃないこと
結局自分の自己満足の為じゃんって」