勿忘草〜永遠に捧げる私の気持ち〜



【紫苑Side】


羽菜に言われてやっと分かったよ



そうだね

裕の幸せなんて分からない


ましてや私が決める事じゃない



でも私の幸せは裕の側にいる事


裕の幸せそうな顔を見る事



「羽菜…。私きっともういなくなるんだ


だから最後くらい裕の笑顔をみたい」



「そっかぁ…。ちゃんと話せば裕君も今までの事を分かってくれるよ」


羽菜は泣きそうなのを必死に堪えて私を心配させないように笑ってる



きっと私がもういなくなるって言ったからだ



「羽菜ありがとね。羽菜のおかげで後悔なく終われるよ」


「………」



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