勿忘草〜永遠に捧げる私の気持ち〜
【紫苑Side】
「はぁはぁはぁ」
運動部だったけど一ヶ月行ってないとダメだな
走って走って走ってそれでも裕は見つからない
周りを見渡すと広がる川と草と花
初めて来た場所だった
無意識に走って来たからどう来たか忘れちゃったし…。
「ここどこぉぉぉ」
今までに出した事のないくらい大きな声を出した
一人で知らない場所にいて帰る道が分からないと自然に涙が溢れるみたい
不安で潰れちゃうよぉ
「ゆー…どこ…ぉっ」
「ゆーに…ふぇ…会いたいよ…ぉ」
涙で上手く喋れない
「ゆ…ーぅ」
「はぁはぁはぁ…紫苑っ!」