優しいソラ



集中力が足りていなかったんだ。

だから、ユウヤの叫びが聞こえるまで、前に意識何て向けていなかった。


「‥‥おい!タカキ!前見ろ!」


そう言われて前を向いた時には遅かった。


転がったサッカーボールを拾いに来ていたマネージャーの女の子と接触しそうになった。


危ない!と思って身体をひねったものの、バランスを崩して左腕に激痛が走った。



< 21 / 66 >

この作品をシェア

pagetop