メリー何とかの掛け声と共に【短編コメディ】



どうしたの?話って?


言葉に詰まる俺に異変を感じたのだろう。

参ったな…。いつまでもこのままじゃ…

思わずトナカイのおっさんのスーツのポケットに手を突っ込んでしまう。


…あれ?なんか入ってる。

恐る恐る取り出すと、小さな小包だった。


コレって…もしかして…。

でも、なんで?


するとカサリ…と小さな紙切れが落ちていくのが見えた。

【メリー栗済ます!

俺たちから見れば兄ちゃんもまだまだガキんちょだからプレゼントだ。byサンタ


お幸せにな!byトナカイ】


おっさん…。

ありがとうじゃ足りないくらい、ありがとう。


ひらひらと雪が舞って来た。

フッと息を吐く。

そして真直ぐに彼女を見つめる。


「…あの、これからも俺の隣で笑っていてくれませんか?」







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