執事と共に聖夜を。
「……随分と、無粋な真似をしてしまったようだな、私は」

「怒ってはいません」


恵理夜は銃と2B弾を入れた箱をシラヤナギに手渡した。


「HappyChristmas叔父様!これをぜひ貴方に」

「いいのかい、形見だろうに……」

「父からのクリスマスプレゼントです」

「義兄さんと……君からのプレゼントとして受け取ろう」


そう言ってシラヤナギは、なんの躊躇いもなく恵理夜を抱きしめた。


「……ありがとう。君は最高の娘だ」


その声は、父・理一の声として恵理夜に届いた。


「まだ、ここにいるかい?」


シラヤナギは恵理夜を解放しながら問いかける。


「えぇ、もう少し探し物をしたいので」

「わかった。もう遅いから気をつけて」


シラヤナギはもう邪魔はしないように静かに立ち去った。
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