やくざと執事と私【クリスマススペシャル】
第11回:小夜Time
第11回:小夜Time
12月24日(金曜日) 天気:今日は、夜、雪になるといいなぁ~。やっぱり、イヴの夜は、雪が降らないと。
今日の私の予定は、龍一さんと一日一緒。
うふふふッて仕事だけどね。
でも、いいの。
クリスマス・イヴの夜に龍一さんと一緒にいられるだけでも、幸せなんだから・・・・例え、仕事でも。
それにしても、今日は、本当に寒い。
これなら、いつ雪が降ってもおかしくないよ。
んっ?何か泣き声のようなものが響いてきたけど・・・・この声は・・・・。
うん、聞かなかったことにしようっと。
大体、何が起こったか想像できるし、こういう時に近づくとろくな事ないしね。
「あっ、サブさん!・・・・どうしたんですか、元気ないですね?今日は、せっかくのクリスマス・イヴですよ。楽しく行きましょうよ。」
サブさんは、うんとか、はぁ~とか、心ここにあらずで、そのまま、立ち止まらずに歩いて行っちゃった。
また、龍一さんにでも怒られたのかな?
さっき見た龍一さん、ドSモードの表情だったし。
あっ、部屋に忘れ物しちゃった!とりに戻らなきゃ。
んっ?私の部屋の前に何か小さい握りつぶされた箱が、落ちてるけど、これなんだろ?
持った感じ、中は硬そうな物みたいだけど・・・・開けるのは危険だよね。
十中八九、真木さんの悪戯だと思うし。
私の部屋から遠いゴミ箱にでも捨ててこよっと。