やくざと執事と私【クリスマススペシャル】





屋敷の端にあるポチの部屋(物置)の前の廊下。





グスッグスッ・・・・シクシクシクッ・・・・・・



アッシ、また、真木さんにいじめられました。



アッシ、真木さんに別に悪い事してないのに、何か硬い物を投げつけられました。



アッシ、悔しいです!悔しくて、涙と鼻水がとめどなく流れ出してきます。



・・・んっ?向こうから、小夜姉さんが・・・・・。



小夜姉さんの手には、何か握られています。



アッシの目にはしっかりと小夜姉さんの手に握られた物体が見えています。



あれは、アッシへのクリスマスプレゼントに違いありません。



きっとそうです。



アッシは、男です。



小夜姉さんが、恥ずかしがって、アッシに渡しにくそうにしていたので、言ってやりました。



「それなんですか?(アッシへのプレゼントなんでしょうの意味)」



「ください。(照れてゴミなんて言わなくても、すべてわかってますよ。小夜姉さんに恥はかかせませんの意味)」



男らしいアッシの姿。



自分で自分に惚れそうになる。



それにしても、ゴミだなんて、小夜姉さんのツンデレも、なかなか様になってますね。



ふふふん、楽しみだなぁ~。



生まれて始めての女性からのプレゼントぉ~。





< 26 / 36 >

この作品をシェア

pagetop