やくざと執事と私【クリスマススペシャル】
第16回:小夜Time WITH 龍一&大和Time
第16回:小夜Time WITH 龍一&大和Time
12月24日(金曜日) 天気:ゴロゴロピカ~!!!
「小夜さん、さすが、フランス料理の5つ星ですね。」
「そうですね。龍一さん。」
私は、今、最高に幸せな時間を過ごしている。
クリスマス・イヴに一番好きな人と超一流のフランス料理。
・・・・おまけつきだけど。
「ほら見ろ、龍一。予約しといてよかっただろ?」
おまけがうれしそうに龍一さんを見ている。
「・・・まぁ、このフランス料理に免じて、今日のことは、許してあげましょう。・・・クリスマス・イヴですしね。」
「さすが、優しいですね、龍一さんは。」
「・・・・・俺、前から疑問だったんだけど、組長と執事の力関係って、組長の方が上だよね?」
「何言ってるんですか、大和。執事の方が上ですよ。」
「・・・・・だそうです、組長。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
組長は、悔しそうに涙を流しならが、超一流のフランス料理を流し込んでいた。
「あっ、龍一さん、窓の外見てください!」
「・・・・寒いと思ったら・・・・・・やはり、雪ですか・・・。」
私は、窓の外を舞い降りてきた雪を見て、執事を見て、そして、また、窓の外の雪を見た。