君はあまのじゃく。


ガチャ。


固まる私をよそに、目の前のドアがゆっくりと開いた。


「なんか物音がしたと思えばお前かよ」


ビクッとなる。


目の前にいる彼は、あざとく微笑むりっちゃん。

制服のシャツが乱れていて、裸に近い…。


「……っ」


慣れない姿に、ぱっと俯いた。


「葎生ー?まだぁ?早く続きしよーよぉ」


りっちゃんの背後から聞こえてくる甲高い声。


「ちょっと、待てって」

「もぉー。
…あれ?あんた香坂じゃん!なんであんたが葎生の家にいんの?」


ひょこっと現れた彼女は同じ学校の七瀬さん。


ギャルっぽくて…派手だから苦手…。
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