君はあまのじゃく。
「うっせ。まぁ幼なじみだから」
「えー!うっそ!有り得な!地味で暗い香坂と葎生が?不釣り合いすぎ!」
ギャハハと甲高い声でバカにしたように笑っている。
そんな彼女も制服のブラウスが乱れていて。
二人の姿が、今何をしていたのか一目瞭然でわかった。
「お前さぁ。なんで今日眼鏡取ってんの?」
だるそうに壁に寄りかかるりっちゃんは面倒くさそうに聞く。
「…あ…忘れて…」
「本当だ!なんか違うって思ったら眼鏡してないんだわ!」
七瀬さんの大きな声が、廊下中に響き渡った。
「……ふーん。眼鏡したら?」
「え…?」