君はあまのじゃく。


「うっせ。まぁ幼なじみだから」


「えー!うっそ!有り得な!地味で暗い香坂と葎生が?不釣り合いすぎ!」

ギャハハと甲高い声でバカにしたように笑っている。

そんな彼女も制服のブラウスが乱れていて。


二人の姿が、今何をしていたのか一目瞭然でわかった。



「お前さぁ。なんで今日眼鏡取ってんの?」

だるそうに壁に寄りかかるりっちゃんは面倒くさそうに聞く。


「…あ…忘れて…」

「本当だ!なんか違うって思ったら眼鏡してないんだわ!」

七瀬さんの大きな声が、廊下中に響き渡った。

「……ふーん。眼鏡したら?」


「え…?」
< 7 / 8 >

この作品をシェア

pagetop