ミラー・ドール
麻夜
いつもと変わらない学校に行って勉学に励み、部活をしたり友達とたわいのない話に盛り上がる日常・・・。
空は、雲一つなくとてもキレイな青空で自分がちっぽけな存在に感じた。
「あーだりー」
私はふと思い出したかのように呟いた。
「もう!!麻夜ったらそればっか!」
と言いながらケータイをいじりながら笑っている友達の夕菜。
「だって〜」
私はふてくされて見せる。
夕菜とは高校からの付き合いで、何かと気が合い、学校ではよく一緒にいた。
でも、私は仲がいい友達が出来ても、一度も家に招く事はなかった。