ストロベリー革命
 つられて天花も後ろを振り返る。

 そこにはなんと……

「……お姫様ッ!?」

 クラスの皆とは別格で、比べものにならないくらい可愛らしく、可憐な女の子の姿があった。

 天花の言う通り、見た目はお姫様そのものなのだ。

 髪の毛は明るい茶色をしていて、ゆるいウェーブがかっているロングヘア。腰の辺りくらいまで長い。

 瞳はルビーのように赤く、くりくりとした大きな目が特徴だ。

 暑い夏を越えてきたという時期なのに、肌は雪のように白い。

(この子は絶対お姫様だ!! 絶対そうだよっ。なんか童話に出て来そうな子だなー)

「ちょうどいいところに来まシター。今日から直と一緒の部屋で暮らす天花デース」

「ええっ!? あたしこのお姫様と同じ部屋なのっ!?」

 ステフの衝撃発言、謎のお姫様の出現。

 超ド田舎娘、天花はおとぎの国に飛ばされた気分になった。

 寮といい、ルームメイトといい、感覚がおとぎ話の世界である。

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