ストロベリー革命
「……それ本当? 天花が言ったの?」

「ええ、そうよ」

 直は凄い勢いで部屋を飛び出した。

(天花のバカッ!! 大っ嫌いだ……)

 相談もなしに勝手に決めるなんて、そんなのアリなのか。

 俺が辞めるって言ったのに。

 思う事はたくさんある。

 それでも直は天花を探しに行った。

 どこをほっつき歩いているのか見当がつかないので、学園中を駆け回る。

 見た目はお姫様だが、性別は健全な男なので一応体力はあるほうだ。

 腹筋だって割れているんだから。

 中等部の校舎を片っ端から探してみてもどこにもいない。

「どこ行ったんだろう……?」

 これだけ探して校舎にいないなら、もしかすると外にいるんじゃないか。

 そう思った直はローファーに履き替えて玄関を出た。

 すると、

「……あ!」

「……あ?」

 玄関を出てすぐの所に天花の姿がある。

 先に気付いた直が声をあげると、天花は首をかしげた。

「どこ行ってたのっ!?」

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