ストロベリー革命
「初めまして、水樹直です。よろしくね天花。そういえば荷物届いてたよ」

「黒河天花ですっ! 初対面で失礼ですが、荷物の片付けを手伝って下さいっ!!」

「いいよ。あとで一緒にやろうね」

 天花の図々しいお願いを、直は快く引き受けてくれた。

 容姿端麗で気が利き、とても優しい。

 この学園に通っている女子達は皆気難しいと思いきや、それは違った。

 ちゃんとしたお嬢様の中のお嬢様も、探してみればいるもんだ。

「それじゃあ、あとは二人で仲良くやって下サーイ」

 ステフは二人を残して戻って行った。



 今日から新しい新居で生活が始まる。

 部屋では大量の段ボール箱と、ふわふわのベッド、新しい勉強机が天花を待っていた。

「あたしこんなに荷物作ってないよ……」

 家を出る前、段ボール箱は確か三箱だったはず。

 今部屋にはざっと七箱くらい積み上げられている。

 何が入っているんだろうと、天花はガムテープを全て剥がしていった。

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