ストロベリー革命
天花は寮を出て中庭へと急ぐ。
当たり前だが、こんな早朝に中庭に行っても誰の姿もない。
一人で草取りを始める。
自分以外誰もいないので、もちろん話し相手もおらず、黙々と作業を続けた。
早起きして草取りなんかをしている日にはいい事もあるもので、
「あっ!! カエルだー! 待ってー」
天花はカエルを発見した。
普通の女の子の場合、カエルや虫を見たら悲鳴をあげて逃げるところだが、田舎育ちの天花にそんなものは通用しない。
生き物は何でも好きで、怖いと思った事など一度もないのだ。
「可愛いー! ばいばい、またね」
捕まえていたが、手の中から逃してやった。
その頃、二度寝中の直はというと――
「……あのバカー! 天花のせいで寝れないじゃんかっ!! だから一人部屋の方が良かったのに!」
一回目が覚めてしまったため、いくら布団の中に入っても眠れないのだ。
天花が来る前はこんな事もなかったのに、と他人と暮らす難しさを思い知った。
当たり前だが、こんな早朝に中庭に行っても誰の姿もない。
一人で草取りを始める。
自分以外誰もいないので、もちろん話し相手もおらず、黙々と作業を続けた。
早起きして草取りなんかをしている日にはいい事もあるもので、
「あっ!! カエルだー! 待ってー」
天花はカエルを発見した。
普通の女の子の場合、カエルや虫を見たら悲鳴をあげて逃げるところだが、田舎育ちの天花にそんなものは通用しない。
生き物は何でも好きで、怖いと思った事など一度もないのだ。
「可愛いー! ばいばい、またね」
捕まえていたが、手の中から逃してやった。
その頃、二度寝中の直はというと――
「……あのバカー! 天花のせいで寝れないじゃんかっ!! だから一人部屋の方が良かったのに!」
一回目が覚めてしまったため、いくら布団の中に入っても眠れないのだ。
天花が来る前はこんな事もなかったのに、と他人と暮らす難しさを思い知った。