ストロベリー革命
「そういえば天花さんと同室って本当ですの?」

「ええ、まあ……。あなたは天花のお友達?」

「はいっ!! 天花さんとは席も隣通しで、とっても親しくしております! 申し遅れました、私月若葉ゆかりと申します」

 普段はこんな事絶対に言わないゆかりなのに、憧れの直の前だと口がペラペラと勝手に動き出す。

 まるで恋する乙女のように顔はとろけていて、デレデレなゆかり。

「感激ですわー。直様とお話出来るなんて。天花さんはご一緒でないんですの?」

「天花は草取りらしいの。こんなに朝早くから大変よね」

(草取りのせいで俺の睡眠時間が削られたんだ!)

「ああ、きっと昨日の遅刻が原因ですわね」

 ゆかりは昨日の二時間目を思い出しながら、直に経緯を説明した。

(編入二日目から遅刻……。アホだー)

「そんな事より、私直様のファンですの! よろしければお友達になってくださる?」

 よろしければもクソもない。

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