ストロベリー革命
ウェーブのかかった長い髪を颯爽となびかせながら、目的地へと向かう。
九月といってもまだ暑く、走れば体から汗が出てくる。
コツコツとローファーのかかとの音を響かせ、直は校舎の陰に隠れた。
「だんご虫ー、天花と一緒に遊びましょー」
中庭では天花が自作の歌を唄いながら、草を抜いている。
声をかけてやろうかと思ったが、天花の手の中には、直の大っ嫌いな虫がいっぱい潜んでいる。
見ただけで鳥肌が立ってきた。
「天花の奴、なんで虫なんか持ってんの!? 信じられないー!!」
死んでも見たくない虫がいる所に、自ら行く気にはなれず、直は急いで方向転換した。
「あれれー、直だー。こんな所で何やってんのー? もしかして手伝ってくれるの?」
方向転換して帰ろうとしたが、長い髪の毛が校舎の陰から顔を覗かしていて、天花に見つかってしまった。
体中に悪寒が走り、震えながら後ろを振り返ると――
「ひっ……こっち来んなぁああ―――ッ!!」
九月といってもまだ暑く、走れば体から汗が出てくる。
コツコツとローファーのかかとの音を響かせ、直は校舎の陰に隠れた。
「だんご虫ー、天花と一緒に遊びましょー」
中庭では天花が自作の歌を唄いながら、草を抜いている。
声をかけてやろうかと思ったが、天花の手の中には、直の大っ嫌いな虫がいっぱい潜んでいる。
見ただけで鳥肌が立ってきた。
「天花の奴、なんで虫なんか持ってんの!? 信じられないー!!」
死んでも見たくない虫がいる所に、自ら行く気にはなれず、直は急いで方向転換した。
「あれれー、直だー。こんな所で何やってんのー? もしかして手伝ってくれるの?」
方向転換して帰ろうとしたが、長い髪の毛が校舎の陰から顔を覗かしていて、天花に見つかってしまった。
体中に悪寒が走り、震えながら後ろを振り返ると――
「ひっ……こっち来んなぁああ―――ッ!!」