ストロベリー革命

「あのねー、あたしが育ててるお花を“綺麗ね”って言ってくれたのー！　とってもいい人だと思うよねっ!?」

　その事が凄く嬉しくて、天花はゆかりに同意を求める。

「……一年生の時に同じクラスでしたけど、怜華さんはなんて言いますか、一匹狼って感じでいつも一人でいましたわ。ですから、あまり言葉を交わした事はありませんが……」

　ゆかりの表情はだんだんと渋くなっていった。

「じゃあ、あたし友達になろー」

「大丈夫ですの!?」

　ゆかりのせっかくの心配をよそに、

「大丈夫っ!!　あたし絶対誰とでも仲良くなれるよ！　自信あるもんっ!!」

　自分にまかせておけ、と言いたそうな自信に満ちた表情で、天花は腕捲りをした。

　まるで今から動物の捕獲に行くのではないかという気合いの入れようだ。

「あ、そうだ！　二年三組って言えば直と同じクラスだー。何か知ってるかなー」



　そして昼休み、天花は二年三組の教室を訪ねてみた。