ナイト



そんなこと言われても嬉しくないよ



むしろ悲しい気分



ぐったりしていると海貴は席から立ち上がった



良かった…行ってくれるみたいだ



「教室にいても暇だしな」



「Let's go!」



気分があがったあたしは教室から廊下に向かって走り出した



「調子乗って転ぶなよ」


後ろから冷静な海貴の声が聞こえたはずなのにあたしは何もない床で躓いた



ドテッ



「いやっ……!」



痛……い?



あれ?



全然痛くない



なんで?



転ぶと思った瞬間目をつむったあたしは目を大きく開けた



目の前には…海貴がいる



「言ったばかりから転ぶなんてある意味天才だよ。お前危なっかしい」



あたしは海貴に支えられていた



う、嘘!



結構離れてたのにどうやって!!



あたしは驚いて海貴を見上げると海貴はニヤリと笑った



その顔が妙に色っぽくてあたしは不覚にもドキッとした



「理事長もなかなかだよな。」



なんでここで理事長?と思ったけど今はそれどころじゃない



か、海貴の顔が近いんですけど!



あたしは勢いよくバッと離れた



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