ナイト



…とは言ってみても…膝から大量の血が垂れ流し状態



誰が見ても大丈夫じゃない



「…どう見ても大丈夫じゃないだろ」



はい、その通りです…。



あたしは正座をしてしゅんっとなった



男の人は盛大のため息をついた



「足延ばせよ」



───え?…あ、足?



するとポケットからハンカチを取り出した



わ…何これ…



小説の中に入ったみたいな展開…!!



男の人はハンカチをもって傷口に巻き付けていた



「圧迫。ちょっと締め付けるから我慢しろよな」



え………



次の瞬間あたしの足は急激に締め付けられた



痛い!痛い!



ちょ…ちょっと待ってよ…!



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