Nightmare Syndrome

………

自然と目が覚めた。

霞めた目先に遠い天井

曲をシャッフルにしてたせいか、寝てる間にV系の曲は変わりJ-POPに変わっていた。

『う゛ぅー、なおーん!』

飼ってる猫が鳴いた。

(やめろ!おい!鳴くな!頼むから鳴かんで!家族が起きちゃうから!起きたら学校行かなかんくなる!!)

そう、私は思った。

響く足音、冷蔵庫の開く音、ティーポットから流れる水の音。

そして私に酷な台詞を放つ。

『朝だから早く学校いきなさい!』

………

(猫ー!!!なんで鳴くねん!!親起きちゃったじゃん!!!行かされる!!布団剥いででも起こされる!!ハッ、そうだ!!私はドール、動く事はない、起きる必要もない、学校に行くこともない!!『起きろ』と揺さ振られても目をあけないどこう!動かないでおこう!!)

数分後、私はコンタクトをつけ、顔を洗い学校の支度をしていた。半ば強制的に。

たかだか朝が来るだけでここまで考えるか?普通。めんどくさいやつだな!!

と読んでる人はそう思うだろうけど、これが私のいつもの朝だ。
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