想い人〜許されないこの想い〜
「椎果〜!!どうしたの!?遅刻なんて珍しい!!」


教室に入った私を迎えてくれたのは葉月だった。

私は葉月に今朝のことを全部話した。
先生が好き…という点は除いて。


「そんなことがあったの…!?

でも警察に引き渡さなかったのは椎果らしいね!!」


「そうかな〜?」


「そうだよ!!優しすぎ!!」


「だって…ねぇ?」

私と葉月は顔を見合わせて笑った。


すると…
「おーい!!授業はじめていいか?」

あなたが…入ってきた。

「あ、ごめんなさ〜い」

席に戻ろうとする葉月を引き止めて

「え…?次の授業ってこの先生だっけ?」
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