想い人〜許されないこの想い〜
「あ…すみません。」


「まぁ、起きてるなら良いけど。じゃあついでにこの問題解いてもらおうかな。

さっき説明したばかりだけど簡単だからさ。」

私は渋々と席を立ち、先生が黒板に書いた問題を解く。


「………ん?」

おかしい。
説明はちゃんと聞いてたはずなのに解けない。


《……こんな問題の説明してたっけ?》

私は何度も書いては消し、書いては消しを繰り返したが答えにはたどり着けない。


「先生…この問題の説明してましたっけ?

記憶に無いんですが…」


「ははっ!!バレたか!!

実はまだしてない!!これは数ページ先の内容だ。

でもここまで書けたのはすごいぞ〜」
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