想い人〜許されないこの想い〜
じわりと視界がぼやける。

《泣いたら…負けだ!!》

バッと教室を飛び出す。



ひたすら走って学校外に出た。


一つの公園にたどり着く。


「はぁっ…はぁっ…


うっ…わぁぁぁぁぁん!!」


私は泣き叫んだ。

端から見れば、変な人だったと思う。

でもその時の私にはそこまで頭が回らなかった。


しばらくして、涙が止まった。

《はぁ…学校戻らなきゃ…嫌だな…》


そう思っていると

「並河〜!?」

あなたの声が…聞こえた。
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