想い人〜許されないこの想い〜
fifth STORY
十六歳、秋


「やっぱり委員長なんかになるんじゃなかったぁ!!」

今日は文化祭。

その運営係に私は委員長だという理由だけで駆り出されている。


「葉月と回りたかったのに〜…。」


運営係の主な仕事は、落とし物や迷子がいないか、迷ってしまった人の案内等々…。

校内をグルグル回らなければいけない仕事ばかりだ。
文化祭で人も多くなっているため、校内一周するのにも一苦労。


「もうこれで何周目…?」

へとへとになりながらも本部に戻る。
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