Christmas Night【短編】

『・・・なあ』

「ん?」

『俺ら、付き合って何年になる?』

「7年・・・だね。なんで?」

『それ、もう終わりにしねぇ?』

「――・・・」

ああ、なんだ。

そのための電話だったんた。

どくんと大きな鼓動を打つ心臓が、ひどく痛い。

『佳穂?聞いてる?』

「わかった。今までありがとうね。さようなら」

それだけ言うと一方的に電話を切って、電源も落とした。

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