Christmas Night【短編】
確かに最近、彼と会う時間は減っていた。
月に数回会えるかどうかで、クリスマスだって最初の2、3年以外は一緒に過ごせてない。
お互いに忙しい身だったから仕方ないと言えばそれまでだけど、私は彼より自分のことを優先していた気がする。
きっと、それがいけなかったんだね。
でも・・・。
「なにも、こんな日に別れ話なんかしなくてもいいのにね」
自嘲ぎみに笑った。
いくら平静を装っても、心臓の痛みは消えてくれない。