Christmas Night【短編】

そして今にも涙が零れそうになった、その時――。

“ピンポーン”

インターホンが鳴った。

時刻は0時になる少し前。

「こんな時間に・・・?」

なんだか怖くなって、インターホン用の受話器を取ることを躊躇う。

「・・・はい?」

『俺』

「は?」

『開けて。寒すぎ』

「・・・え、彰人?なんで?」

『話は中でいいだろ。マジで寒いんだって』

「ちょ、ちょっと待ってて」

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