Christmas Night【短編】
「お前さ、勘違いしてんだろ」
「え?」
ぴたりと立ち止まった彰人は、私に背を向けたまま口を開いた。
「別れ話されたって思ってんじゃねぇの?」
「うん・・・」
「俺、別れようなんて言った?」
「それは言われてないけど、終わりにしようって・・・」
「付き合うのを終わりにしようって言ったんだよ」
「だから、別れようってことでしょ?」
「違ぇよ!」
急に大きな声を出されて、怯んでしまう。