Christmas Night【短編】

「違うんだって。ちゃんと最後まで話聞けよ」

そう言うと彰人は私の方へ向き、小さな箱を差し出した。

「結婚しよう」

差し出されたそれは、一粒のダイヤモンドが美しく光る指輪だった。

「けっ・・・こん?」

「そうだよ。なのに勝手に話終わらせて、電源まで切ったろ。掛け直しても繋がんねぇから、来るしかなかった」

「だって、あんな言い方されたら誰だって別れようって言われたと思うって。逆だったら彰人はどう思う?」

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