素直になれない女の子
9.アドレナリンなオンナ
「ちょっと待ってよ!」
私が叫んでも啓太のヤツは、私を無視した。
私は慌てて、靴を脱ぐと啓太の後頭部めがけてブン投げた。
スパコーン!
やたっ!命中!
啓太は振り向くと烈火の如く怒った目をしていた。
「てんめぇ!やっぱ、コロス!」
啓太は猛ダッシュして私の元に戻ってきた。
「待って!冷静に!!冷静に・・・」
「させねぇのはてめぇの方だろう!」
「ってか、カノジョは?付き合ってるじゃん、今」
この話題を持ち出すと啓太は突然トーンダウンして、
「ふられた」
と、ぼそっと言った。
「げっ!何で???もしかして・・・失敗した?」
今度ばかりは啓太のゲンコツを交わし切れなかった。
「お前といるとさ・・・・・・、オレって、常にアドレナリン大放出じゃん?
したらさ、なんか物足んなくてさ。他のオンナが。なんか、こう・・・手応えがないっちゅーの?」
「それって、コクってんの?おとしめてんの??」
「だけど、なんかお前ってやっぱさ、凶暴じゃん。
冷静になったら、まだ止められるっちゅーか、間に合うっちゅーか」
すると体育座りをしながら、話している私達の背後で、校門がガラガラと閉まる音がした。
「いやぁ、もう間に合わんだろう・・・」
そうボソリと呟きながら、キョートーセンセーが遅刻者切符を私達の手にしっかりと手渡した。
私が叫んでも啓太のヤツは、私を無視した。
私は慌てて、靴を脱ぐと啓太の後頭部めがけてブン投げた。
スパコーン!
やたっ!命中!
啓太は振り向くと烈火の如く怒った目をしていた。
「てんめぇ!やっぱ、コロス!」
啓太は猛ダッシュして私の元に戻ってきた。
「待って!冷静に!!冷静に・・・」
「させねぇのはてめぇの方だろう!」
「ってか、カノジョは?付き合ってるじゃん、今」
この話題を持ち出すと啓太は突然トーンダウンして、
「ふられた」
と、ぼそっと言った。
「げっ!何で???もしかして・・・失敗した?」
今度ばかりは啓太のゲンコツを交わし切れなかった。
「お前といるとさ・・・・・・、オレって、常にアドレナリン大放出じゃん?
したらさ、なんか物足んなくてさ。他のオンナが。なんか、こう・・・手応えがないっちゅーの?」
「それって、コクってんの?おとしめてんの??」
「だけど、なんかお前ってやっぱさ、凶暴じゃん。
冷静になったら、まだ止められるっちゅーか、間に合うっちゅーか」
すると体育座りをしながら、話している私達の背後で、校門がガラガラと閉まる音がした。
「いやぁ、もう間に合わんだろう・・・」
そうボソリと呟きながら、キョートーセンセーが遅刻者切符を私達の手にしっかりと手渡した。